最強総長の愛するボディガード


……彰人さんの女性への嫌悪は、思っていたよりも大きそうです。
でも彰人さんのおかげでおそらく入っていいんだということが分かったから、私も彰人さんの少しあとに中へ入っていった。



あれ?
そういえば彰人さん、なんだか……



─────



中に入ったはいいものの、どこへ行けばいいのか分からなかったから、昨日幹部の人達と会った十階の部屋へ入ってみる。
すると玄関には靴が一足あって、それは先程彰人さんが履いていたものと同じだった。
彰人さんに嫌な顔をされてしまうかなと思いながらも、リビングへの扉を開ける。
そして目に入ったのは、冷蔵庫の中からペットボトルの水を取り出している彰人さんの姿だった。
そして確信する。



彰人さん、やっぱり……



嫌な思いをさせてしまうかもしれないけど、私は彰人さんに話しかける。



「あの、彰人さん」
「あ?お前なん……で……」



彰人さんの体が傾いていく。

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