最強総長の愛するボディガード


「っ彰人さん!」



私は持っていた通学用カバンを手放し、キッチンを飛び越えて彰人さんと床の間に入る。
そして間一髪の所で彰人さんの体を支えることに成功した。



彰人さん、体がすごく熱い……



「大丈夫ですか!?彰人さん、熱ありますよね?」
「俺に……さわん、な……」



俺に……触るな?
そんなこと……



「そんなこと言ってる場合ですか!?拗らせて悪化したらどうするつもりなんですかっ!今日は何がなんでも大人しく看病されてもらいますからねっ」
「ちょ……はあ?……」



文句があるみたいだけど、今の彰人さんには言葉を発する気力もないようで、大人しく私に体を預けてくる。
男子高校生の体重は決して軽くないけれど、今まで鍛えてきたお陰で引きずりながらだけどソファまで彰人さんを運ぶことが出来た。



えっと、まずは体温を計らないと!
体温計、どこにあるかな……?


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