最強総長の愛するボディガード

そして塩も手に取って、私はお粥作りを開始した。
お粥は三十分ほどで完成した。
小さなお鍋とお茶碗、スプーン、お粥を加熱している間に見つけた風邪薬と体温計をおぼんに乗せて、私は早速彰人さんの部屋までお粥を届けに向かう。
寝室へ帰ってくると、ベッドには苦しそうに息をしている彰人さんの姿があった。



「彰人さん、大丈夫ですか?お粥食べれそうですか?無理そうでしたら薬だけでも……」
「……る」
「え?」
「……今、食べる」
「!良かったですっ、体は起こせますか?」



ゆっくりだけど体を起こし、彰人さんはお粥を口にする。



味、大丈夫かな……?



不安な気持ちで反応を待っていると、彰人さんは小さな声で言う。



「……うま……」
「!良かったですっ」



お粥なんて滅多に作らないから、変な味だったらどうしようかと……
でも、気に入って貰えたみたいで良かったっ。



私が風邪薬の説明を読んでお薬の準備をしていると、彰人さんはいつの間にかお鍋の中のお粥まで平らげてしまっていて。

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