最強総長の愛するボディガード


彼女の目は真っ直ぐ俺を見つめていて、その瞳は、とても綺麗だと思った。
どうせいつも一人で昼食をとっているのだから、話し相手がいてもいいだろう。
そう思い、俺は言った。



「ああ、いいよ」



その日から俺は、よく彼女と学校生活を共にするようになった。
でも彼女と過ごす時間が増えれば増えるほど、視線も増していくように思えて、居心地の悪さは酷くなるばかり。
でも彼女といれるなら、そのくらいどうってことなかった。
彼女と過ごすようになって、一ヶ月ほどした時。
屋上で何気なく休憩していると、彼女の様子がいつもと違う気がして、思い切って尋ねてみた。



「何かあったのか?」



そうすると彼女は、今まで抱え込んでいたものを溢れ出すかのように、泣き出してしまった。



「ご、めんね……っ私、みんなに嫌われてるみたい……っ」
「え……?」



事情を聞くと、彼女は隣のクラスの女子三人にいじめられているのだと言う。
それだけでなく、直接いじめては来ないものの、学校の多くの女子から陰口を叩かれていると。
それを聞いて俺は、ふと小学生の時にあったいじめを思い出す。
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