最強総長の愛するボディガード
時には他の暴走族と殴り合うことがあって怪我をたくさん負ったけど、その分俺は強くなることが出来た。
そしていつの間にか、昏は俺にとって大切な居場所となっていた。
だからだろうか。
昏にいる異性だけは、話していても近くにいても、嫌悪感を抱いたりすることが無くなった。
それなのに、そんな俺の居場所に、昏に入る訳でも無い知らない女がやってきた。
名前は涼宮心羽。
年齢は知らないけど年下っぽい。
そして蒼凰のボディガード。
涼宮の名前は聞いたことがある。
だからちゃんと信頼の出来るボディガードで、昏の総長でありながら御曹司でもある蒼凰の安全のために必要なのは分かっている。
それでも事前に伝えて欲しかった。
“知らない女”に久しぶりに会ったら、普段の何倍も刺激が強いことは想像出来たから。
心の準備が必要だと思ったから。
でも蒼凰は、俺が女嫌いであることを知っているのに伝えておいてくれなかった。
まぁ、アイツの“素行”は俺と真反対だから、そんな俺への配慮なんて考えたことも無かったんだろうな。
アイツのボディガードなんて、あの女終わったな。
そう思っていたけれど。
バーベキューの翌日、ボディガードの女と会っても変わった様子は無かったし、精神的にも安定しているように見えた。
なぜ俺がそんなことを気にするのかというと、今まで蒼凰に“遊ばれた”女共は、例外なく蒼凰に依存して様子がおかしくなっていったからだ。
なのにあの女は正気を保っており、それどころか風邪をひいて体調が悪い俺が倒れそうになると、あの小さな体で身長が百八十ある俺を支えて見せたのだ。
俺に触るなと言われても、あの女は大きな声で俺を叱り、看病をすると言い出すし。
母親以外で“俺のために動いてくれる”女に初めて出会った俺は、熱でやられたせいもあるのか、簡単に絆され、気づけばあの女を俺の部屋へと案内してしまっていた。
けれどそれを後悔することにはならず。
そしていつの間にか、昏は俺にとって大切な居場所となっていた。
だからだろうか。
昏にいる異性だけは、話していても近くにいても、嫌悪感を抱いたりすることが無くなった。
それなのに、そんな俺の居場所に、昏に入る訳でも無い知らない女がやってきた。
名前は涼宮心羽。
年齢は知らないけど年下っぽい。
そして蒼凰のボディガード。
涼宮の名前は聞いたことがある。
だからちゃんと信頼の出来るボディガードで、昏の総長でありながら御曹司でもある蒼凰の安全のために必要なのは分かっている。
それでも事前に伝えて欲しかった。
“知らない女”に久しぶりに会ったら、普段の何倍も刺激が強いことは想像出来たから。
心の準備が必要だと思ったから。
でも蒼凰は、俺が女嫌いであることを知っているのに伝えておいてくれなかった。
まぁ、アイツの“素行”は俺と真反対だから、そんな俺への配慮なんて考えたことも無かったんだろうな。
アイツのボディガードなんて、あの女終わったな。
そう思っていたけれど。
バーベキューの翌日、ボディガードの女と会っても変わった様子は無かったし、精神的にも安定しているように見えた。
なぜ俺がそんなことを気にするのかというと、今まで蒼凰に“遊ばれた”女共は、例外なく蒼凰に依存して様子がおかしくなっていったからだ。
なのにあの女は正気を保っており、それどころか風邪をひいて体調が悪い俺が倒れそうになると、あの小さな体で身長が百八十ある俺を支えて見せたのだ。
俺に触るなと言われても、あの女は大きな声で俺を叱り、看病をすると言い出すし。
母親以外で“俺のために動いてくれる”女に初めて出会った俺は、熱でやられたせいもあるのか、簡単に絆され、気づけばあの女を俺の部屋へと案内してしまっていた。
けれどそれを後悔することにはならず。