最強総長の愛するボディガード
今日は何を言われるんだろう?



気乗りなどする訳が無く、お父様の書斎へ重い足取りで辿り着いた。
ノックをすると、お父様の「入れ」という声が聞こえてくる。



「失礼します」



そう言って書斎へ入ると、お父様はいつものようにデスクに向かい書類確認をしていた。
私の顔をチラッと見て、また書類に視線を戻す。



「ここまで来なさい」
「はい……」



私がその場所まで行くと、お父様はやっと手を止めて私をジッと見てきた。



「心羽、次の任務だ」
「はい」



なんだ、任務の話か……
でも、あれ?
なら私だけじゃなくて瑠奈もいるはず……



しかし瑠奈の姿はどこにも見えない。
辺りを見回す私を置いて、お父様は説明を続ける。



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