最強総長の愛するボディガード
「ふふっ、お互い様だね。じゃあ私行ってくるっ」
「あ、ああ……気をつけて」



心羽が部屋を出て行って、寝室に一人残った俺は、これまでに無い心臓の動きを感じていた。



心羽、あんな風に笑うのか……
笑顔可愛かったな……とか……



「ああもうクソっ、心臓がうるせぇ……っ」



───────



その三十分後。
そろそろ心羽が帰る時間かと思い、だるい体を起こして1005の部屋まで向かった。
すると、案の定そこには幹部と心羽と蒼凰がいて、帰る準備をしている心羽に俺は声をかける。



「帰るんだな」
「あっ、彰人!うん帰るよ、もう起きて大丈夫?」



帰る準備もやめて、俺の元へ心配そうに駆けてくる。



「ああ、大丈夫だ。ありがとな」



その姿に愛おしさが込み上げる俺に対し、他の奴らはこの光景が信じられないようで。
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