砂嵐のいたずら



『ありがとうマナ、もう大丈夫だから…キミのおかげで吹っ切れたよ。』



チャールズの晴れやかな笑顔がそれを物語っていた。


私はそんなチャールズが嬉しくて、笑顔で何度も頷いた。



『キミに会いにカナダまで来て良かった……

明日、ロンドンに帰る。
今度はキミに会いに日本に行くから…』



私の中に寂しい気持ちが生まれた。



でも…



笑顔を作って、



「私もツアーでロンドンに行くことがあるけれど、ゆっくり会えないだろうなぁ…あなたが日本に来るのを楽しみにしているわ。」



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