別冊・ダブルブルー
そんな表情に、もれなく見とれる。


あ、やっとオレを見てくれた、ね?


私はずっと。ずっとずっと。青さんだけを見つめています。


お、珍しくスナオ。


青さんのそんなカオ見たら、素直にならざるおえません。


会話のラリーの隙間で、またも合う視線が、嬉しい。


「蒼ちゃん。このあとの展開、もちろんわかってるよ、ね?」


確信犯の表情で、少しあごを上げた青さん。


我慢できずに、やわらかなくちびるにくちびるを重ねた。


はい。正解。


良くできました。


頭を優しく撫でてくれる指先に、この先を総て委ねる、シアワセ。





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