別冊・ダブルブルー
「で?そもそも、どして、ため息ついてた?」


少し首を傾げて、私を見つめる青さん。


「…ため息、ドア越しでも聞こえてました…?」


「うん。ばっちり。オレといっしょにいるのに、なにがご不満なんだね?お嬢さん?」


なんて、執事のように手を胸の前に当てて見せたりするから、笑ってしまう。


青さんに不満なんて、あるわけないじゃないですか。


まじで?ホントに?ファイナルアンサー?


ファイナルアンサー。


もちろん。応えるように、秒速で返事をしたのに。


ホントかなー?ホントにかなー?


なんて、茶化すような表情の青さん。









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