別冊・ダブルブルー
そんな私の行動に、
「なになになになになにー?!なんで止めるの?!ねぇッ!なんで?!」
呆然とした青さんの表情が可愛くて、ちいさく吹き出した。
「なんで笑ってるの?!頬っぺた、頬っぺた寄越せー」
なんて、ずいずい近寄ってくる青さんに。
「くちびるはまだ、大丈夫なんです。リップまだだったから。でも、頬っぺたはダメです。チークはまだだったけど、ファンデーションの下地にパールが入ってるから、触ったら青さんについちゃ…」
言いかけている途中でコトバが途切れたのは、青さんに両手を掴まれて、思いっきり頬擦りされたから、で。
「……、」
コトバをなくして、青さんにされるがまま。
「これで、よし」
やっと私から離れた青さんの頬が、朝のやわらかな光を浴びて、私の頬から移ったパールを光らせている。
「もう。誰かに指摘されたら、どうするんですか?」
「ん?可愛い奥さんからもらったって言うけど?」
たまに、青さんのココロにブルーな感情がやってきたって、ふたりなら越えられる。
しんどいブルーはいつも、はんぶんこ。
ブルー×ブルー/6
・
「なになになになになにー?!なんで止めるの?!ねぇッ!なんで?!」
呆然とした青さんの表情が可愛くて、ちいさく吹き出した。
「なんで笑ってるの?!頬っぺた、頬っぺた寄越せー」
なんて、ずいずい近寄ってくる青さんに。
「くちびるはまだ、大丈夫なんです。リップまだだったから。でも、頬っぺたはダメです。チークはまだだったけど、ファンデーションの下地にパールが入ってるから、触ったら青さんについちゃ…」
言いかけている途中でコトバが途切れたのは、青さんに両手を掴まれて、思いっきり頬擦りされたから、で。
「……、」
コトバをなくして、青さんにされるがまま。
「これで、よし」
やっと私から離れた青さんの頬が、朝のやわらかな光を浴びて、私の頬から移ったパールを光らせている。
「もう。誰かに指摘されたら、どうするんですか?」
「ん?可愛い奥さんからもらったって言うけど?」
たまに、青さんのココロにブルーな感情がやってきたって、ふたりなら越えられる。
しんどいブルーはいつも、はんぶんこ。
ブルー×ブルー/6
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