別冊・ダブルブルー
「だいじょーぶ、だよ。オレを誰だと、思ってんの?ハイユーですよ?俳優。息継ぎぐらいなんのその?」


なんて、瞬時に変わった、おどけた声色に救われるのは、今度は私の方。


「青さん、好きです。好き好き好き好き!!」


「はいはーい。知ってます、よ?」


打って変って、明るくなった青さんの声色が嬉しくて。


青さんのくちびるへ、軽いキスをした。


そのまま、すべすべな青さんの頬に、頬擦りしかけて、はたと気がついて、直前で動きを止めた。





< 58 / 79 >

この作品をシェア

pagetop