別冊・ダブルブルー
お互いの欲望をただただ、ぶつけあうベッドの上。


しかしそれは、とてつもなく正しいことなのだと、あらためて気がつく。


青さんと私のあいだの、ふたりだけのひみつの時間。


お互いの感情や想いを、お互いが優しく思いやって、生活は続いてゆくのだ。


ちいさな瞬間瞬間を、ふたりで見続けるのは、なによりも尊い。


気だるい眠気に飲まれそうになりながらも、なんとかベッドから起き上がる。


と、


「どうしたの…?」


当然のように、私の右手をゆるく掴んだ、青さんの左手。



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