別冊・ダブルブルー
見つめ合う。


静かに流れる、ふたりきりの時間。


「ね、蒼ちゃん。うちの近くの裏道に、桜がすげーキレイなとこあるの、知ってる?」


そんな風に、私を覗き込む青さんの瞳はまるで、いたずらっコのそれ、で。


そんな青さんの、姿を知れるのはとてつもないシアワセ、だ。


「いっしょに、春を迎えにいこうか」


言いながら、私に手を伸ばしてくれた青さん。


そのてのひらに、てのひらを預けられる、シアワセ。


「じゃあ、参りましょう?」


おだやかに笑う、その姿は、


「…王子さま、みたい…」


「…な、なぁーに言っちゃってんのッ!?やだなーもう。こっぱずかしいからやめて?!」


めずらしく照れている青さんと、はにかみ笑う。








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