君の愛に酔う      ~藤の下で出会った2人の物語~
「あなたの叱咤激励がなければ、私は叔父に殺されて王位を奪われていた。今回だってあなたが貴族を取りまとめてくれなければ、シュヴァルツ公に王位を乗っ取られていた可能性もある。今の私があるのはあなたの献身の賜物だ。あなたが王家のためにしてくれたことを私は子孫に語り継ぎたい。」
「もったいないお言葉でございます、陛下。こんな私にそのような栄誉を与えてくださるとは。」

こうして王城には新たにヨーゼフ・フォン・シュトラウスの彫像が設置されることになった。
シュトラウスの彫像には
肩には「知性」を意味するフクロウ、
足元には「献身」「繁栄」を意味するウサギがいる。
この彫像は伝統に従い、
シュトラウスの死後、議事堂に続く廊下に設置される予定だ。


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