甘すぎる小悪魔に見つかったなら。
「あ,5分前」



突如時計を見たもーちゃんが呟く。

それに小さく反応した十和も



「戻んなきゃ」



と呟いた。



「またね」



楽しそうに声を弾ませる十和,省略された言葉が明日ではなく後でだと言うことに気がついた私は,それを引き留めた。



「でも今日はだめよ? 私,予定あるから……あれ? そうだよね?」



引き留めておいて,自身の無くなる私は,直ぐ様



「おーい」



と遠くから私達を興味ありげに見る男子たちに声をかける。



「春ー! らきー! マイク行こうって,今日だったよねー??!」

「……おー」

「ね? だから,今日はだめ」



すっきりとした私は,ふふんと十和を見た。



「……へー」



十和は私に反して反応が薄く,あれ? っと首をかしげる。

十和はそのまま,教室を出てしまった。

右に曲がりながら横目で私を見て,一瞬だけ,べっと舌を出す。

なに……あれ……
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