甘すぎる小悪魔に見つかったなら。
「おい何や今のー」



次にやって来るのが霜雪(しゆ)だ。

いつもテンションがおかしな,殊更変な友達。



「お前勢い強めなのに可愛めのが好きとか,意外過ぎてウケるけど。彼氏出来たんかー? おめでとー!」

「かっ……は?!」



なっえ??

どっからどう見ても釣り合ってなかったでしょ!

好みの話も余計なお世話だし!



「んなわけねぇーだろ,なぁ?」

「春……そうだよ!」



春の言葉に,私もうんうんと頷く。



「あゆは"こっち側"だもん。彼氏とかあり得ねぇ! わはは」



~っらき……!

すっかり周りに女子はいなくて,男子がわらわらと数人集まる。

その中の1人の言葉にうっかり肯定しそうになった私は,ぱっとその顔を見上げて



「もうっ」



とその足の近くを狙って足を強く落とす。

そしたら当たるはずもないそれを警戒し,避け,笑うらき。



「あゆは俺らと喋ってるくらいで丁度いいんだよ」

「なにそれ……ふふ,来年は分かんないけど,当分は一緒におるやん?」



ノリで私達はハイタッチをした。

ほらね,こう言うこと,こいつらは簡単に言っちゃうから。

仕方ないなって私は笑うの。

まぁいっかって,思っちゃうの。

でもなぁ……もう高校生だもん,ちゃんと女の子だもん。

誰も,魅力的な女の子だなんて見てくれなくていいから。

だから……

あーあ,私も恋がしたい。

今までで1番強く,そんな思いが芽生えた。
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