甘すぎる小悪魔に見つかったなら。
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「あゆ」
ふわふわと身体が揺れる。
やんわりと笑まれたまま,そーっと視線がそれた。
緊張すること無い。
ただ,教室に二人きりなだけ。
変にどきどきしちゃだめなのに。
何か含むような十和を直視することは出来なかった。
「あのね,あゆ。話……」
「っ」
「って,なんだと思う?」
……え?
何って,えっと。
「玲央也くんと理苑くんの話でしょ?」
分かってるんだから。
「……良かったね」
これは,ほんね。
2人は思った通り,受け入れたようだった。
「うん,ありがとう。……それで?」
「それ……で?」
「他には?」
にこにこと笑う顔とは反対に,問い詰められるような感覚。
「……分かん,ない」
諦めて,ぼそぼそと告げる。