スキがない総長の大胆な溺愛
私の中は優利一色だったはずなのに…。
私の中の蒼羽の存在が、どんどん大きくなってきてる。
「どうしたの?明里」
「~っ、ううん、何でもない」
優利の言う通り、やっぱり私は間違っていたかもしれない。
だって優利の復讐相手である蒼羽に、どんどん気を許してしまってる。
「(番狂わせ…誤算。
全部ぜんぶ蒼羽のせい。
こんなはずじゃなかったのに…っ)」
静かに涙を流す私を見て、蒼羽は頭を撫でてくれる。
優しい手つきで。
優利は、蒼羽を危険だと言った。
意味は違ったけど、私も蒼羽の事は危険だって…それを承知でこの家に来た。
だけど……