ひだまりで誓う桜色の愛
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「桜月ちゃん、もうすぐ時間だから切りのいいところで終わっていいよ」



ドリンクカップの補充中、店長に声をかけられた。時計を見ると、長針が11と12の間を指している。


もう6時間経ってたんだ。毎回忙しくてあっという間だけど、今日は一段と早かった気がする。

勤務後の予定ができたおかげだったりして。



「お疲れ様。気をつけて帰ってね」

「はい。お疲れ様でした」



補充を終えて店長に挨拶をし、更衣室へ。シフト時間が同じ光里ちゃんと2人で退勤の準備をする。



「桜月先輩、今日は本当にありがとうございました」



着替えていると、光里ちゃんが深々と頭を下げてきた。



「それと、お忙しい中、迷惑かけてすみません」

「そんな、謝らないで。もうすぐ1年経つ私でさえ、今も先輩に頼る時あるし。みんな通る道だから気にしないで」



肩をポンポンと叩き、顔を上げるよう促す。
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