ひだまりで誓う桜色の愛
ハッと我に返り、口を押さえる。

なにやってるんだ私。いくら元気づけたいからって、口滑りすぎだよ。



「ラッキー……? 何かいいことでもあったんですか?」

「……うん」



赤面したが、胸を撫で下ろした。

誰にも明かしたことがなかった恋心がバレて恥ずかしい。でも、ツッコまれたのがそっちで良かった。



「実は……ココアを注文した人、私が片想いしてる人なの」



こそっと耳打ちすると、「ええーっ!」と小声で驚かれた。



「楽しそうに話してるなぁと思ってたんですよ。好きな人だったんですね!」

「あ、見てた?」

「はい。特大サイズを頼む人、なかなかいないので気になって。それにイケメンさんでしたし。常連の人なんですか?」

「そうだよ。私が働く前から通ってるみたいで、このカフェも彼が教えてくれたの」



説明しながら反省する。


注意はされなかったけど、後輩の前であの言動はまずかったな。しかも忙しい時に。

これからは仕事に私情を挟まないようにしないと。
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