とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「……姉さん」


色々質問が飛んできて、頭が混乱してきた。


確かに私、龍聖君から姉さんを遠ざけようとしてる。


それを否定はできないけど……


「早く教えなさいよ!」


涼香姉さんは、突然、私のスマホに手を伸ばした。


「やめて! 返して」


そのスマホを奪い取り、私はすぐに姉さんから離れた。


こちらを睨みつける顔がすごく怖い。


スマホの中身、パスコードも知らないのに見れるわけないじゃない。


姉さんだって、そんなことしたって無駄だってちゃんとわかってるでしょ?


なのにどうしてよ、どうしてそんなことするの?


本当に切なくて、情けなくて、悲しくなる。


私は、ただ姉さんを大切に思いたいだけなんだよ、だって……本気で家族だと思ってるから。


でも、今、ずっと言えなかった思い……いや、不満がどんどん溢れ出してくるのがわかる。


泣きたくなんてないのに、自然に涙が流れてしまう。
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