とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「見ててそう思った」


「……だよね。いつかはね、楽しく笑い合える家族になりたい。お父さんと再婚するまでの苦労してたお母さんを見てるから……やっぱり家族ってすごく大事だなって思ってる」


不思議だな、話しにくいことも今日は自然に話せてる。


龍聖君の優しさに甘えてどんどん言葉が出てきて、それがとても嬉しくて心地よかった。


「家族だからって、必ずしも仲良しなわけじゃない。ふとしたことで問題を抱えてしまったり、家族だからこそ仲良くすることが難しい場合もある」


「うん、本当に……そうだと思う。それでも、涼香姉さんの気持ちがいつか必ず家族に向いてくれることを祈りたい」


私だけじゃない、お父さんもお母さんもそれを願ってるんだ。


「琴音の家族にはみんな幸せでいてもらわないと困る。おじさん達は俺の恩人だから」


「恩人は言い過ぎだよ。あの頃、みんながうちに来てくれてたこと、お父さんもお母さんもすごく喜んでたんだよ。みんな自分の子どもみたいに可愛いって言って、2人ともすごく元気もらってたし。だから、こっちがありがとうって言わなきゃね」
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