とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
何を言っても絶対に納得しない姉さん。
あまりにも色々言われ続け、私はとうとう本当のことを話してしまった。
私達が「契約結婚」であることを。
「おかしいと思った。お金のために嘘の結婚をしたわけね」
「お願い、龍聖君には何も言わないで。龍聖君だけじゃない、絶対に誰にも迷惑かけたくないの」
「政略結婚なんていつの時代よ。あんな工場を立て直すためだけの結婚なんて、あなたよくできるわね」
「政略結婚って……私は、ただお父さんが大切にしてる工場を守りたかったの。お互いの両親のためでもあるの」
「何を言い訳したところでお金が欲しかっただけじゃない。本当にバカな子ね。でもまあ、そういうことならわかったわ」
涼香姉さんは、私のことを鼻で笑いながらそう言った。
理由を聞いてあっさり納得した姉さんの意図はわからないけど、とりあえず、話を終えることができてホッとした。
涼香姉さんと話して、色々思い知らされた気がする。
自分のダメなところを再認識して、また落ち込んでしまった。
でも、もう……今さら後には戻れないから。
あまりにも色々言われ続け、私はとうとう本当のことを話してしまった。
私達が「契約結婚」であることを。
「おかしいと思った。お金のために嘘の結婚をしたわけね」
「お願い、龍聖君には何も言わないで。龍聖君だけじゃない、絶対に誰にも迷惑かけたくないの」
「政略結婚なんていつの時代よ。あんな工場を立て直すためだけの結婚なんて、あなたよくできるわね」
「政略結婚って……私は、ただお父さんが大切にしてる工場を守りたかったの。お互いの両親のためでもあるの」
「何を言い訳したところでお金が欲しかっただけじゃない。本当にバカな子ね。でもまあ、そういうことならわかったわ」
涼香姉さんは、私のことを鼻で笑いながらそう言った。
理由を聞いてあっさり納得した姉さんの意図はわからないけど、とりあえず、話を終えることができてホッとした。
涼香姉さんと話して、色々思い知らされた気がする。
自分のダメなところを再認識して、また落ち込んでしまった。
でも、もう……今さら後には戻れないから。