とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「ああ。ずっと長い間一緒にいた相手と結婚できて、佐藤は幸せだな」


「う、うん、そうだよね。本当に……幸せだよね」


「……ああ」


「……だね」


何だか、言葉が急に重くなった。


その時、お店の看板が私達の目の前に現れた。


「ここだね」


リーズナブルなのに質が良いと評判なだけあって、数組並んでる。


その列の1番後ろに立つと、少し前にいた女性の4人組があからさまに表情を変えた。


チラチラこちらを見ては、何か小声で話してる。


間違いなく龍聖君を気にしてるんだ。


わかるよ、こんな国宝級のイケメン、滅多にいないもんね。


でも、できればこちらを見ないでほしい。


イケメンの横にいる私のことを「どうしてこんな女が?」って思ってるんじゃないかと想像してしまうから。


被害妄想かも知れないけど、怖い目付きで見られると、そう言われてるようでちょっと落ち込む。
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