とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「あっ、うん……」


「なのに、急に鳳条君と結婚とかって言われたら戸惑うよ」


私のことをバカにしてたの?


本当は2人は付き合ってて、ずっと私のこと笑ってた?


「絵麻、もう止めろよ。琴音が困ってるだろ」


「碧君は黙ってて。まさか私が本気でお祝いしたいと思って呼んだと思ってるの? 違うよ。だって、仲間が好きだって言ってる男子を奪ったりする? 普通はしないよね? そういうことは嫌な女がすることだよ」


きっと、今の私の顔は怖いと思う。


だけど、優しい顔なんてできないから。


「……もちろん絵麻ちゃんの気持ちはわかってたよ。でも、事情もあって、急遽決まったのは本当のことなの。絵麻ちゃんのことを考える時間も余裕もなくて」


「高校時代から琴音ちゃんって、鳳条君や碧君といっつも仲良くしてて、2人から特別扱いされてるって思ってたの? 絵麻ちゃんより私の方がモテるのよって?」
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