とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
胸の辺りを強く締め付けられる感覚で、私は龍聖君に抱きしめられてることに気づいた。


「ちょっ、ちょっと龍聖君?」


「琴音が欲しい、ここでしたい」


甘すぎる声で囁かれた瞬間、力の入った私の体が恐ろしいスピードで熱くなり、そして、脱力した。


立っていられなくなった体を、龍聖君はソファに押し倒し、見下ろしながら私を見つめた。


その顔が、あまりにも美しく、そして、妖しくて……


言葉にできない程の感情が湧き上がり、私は思わず息をのんだ。


艶気のある瞳に惹き付けられ、その奥に映った自分に恥ずかしくなる。


「こ、こんなのおかしいよ。急にどうしちゃったの?」


「理由が無いと抱いちゃダメか?」


あの日……


大学卒業の記念に、「最後の思い出」を作りたいって龍聖君は言った。


そうだよね、恋愛感情が無くても、この人は女性を抱けるんだ。


「琴音が欲しくてたまらない」
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