とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
いつかこの人は、私ではない別の女性を抱く時が来る。


龍聖君が本気で愛した女性を抱く時が。


私はそれまでの繋ぎだから……


今、こんなにも気持ち良くて、体もすごく満たされてるのに……変なことばかり考えて本当に自分が嫌になる。


でも……


満たされてるからこそ、龍聖君が他の女性と……って思うと胸がザワザワする。


この男らしい最高の肉体に抱かれ、その人は必ず龍聖君の虜になる。


私がそうだったように。


「琴音? どうした?」


「えっ……」


「……泣いてるのか?」


「あっ、ううん。何でもない。ごめん」


バカな私は、勝手に先の未来を想像して涙を流し、せっかくのムードをぶち壊してしまった。


「悪かった……無理やり過ぎたよな」


「ううん、そんなことないよ。私、疲れてる龍聖君のために何かしたいと思ってるから」


「琴音……俺……」
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