とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「龍聖さんは騙されてるのよ。琴音とはさっさと別れた方があなた自身のため。私には上流階級の知り合いもたくさんいるわ。だから必ず龍聖さんを幸せにできる」


「お姉さん。琴音はお金のために誰かを利用したり、人を騙すような人間では断じてないです。本当に心の綺麗な素晴らしい女性なんです。俺は、琴音だから結婚しました。あなたとは……これから先、何があっても結婚なんてしない」


少しキツめの口調になっている自分に気づきながら、そのトーンを弱めることはできなかった。


今、はっきり言わないとこの人は……


「な、何よっ! あ、あなたはもうそこまで洗脳されてるのね」


「洗脳? もういい加減にして下さい。琴音はあなたの妹です、家族なんです。お願いですから、琴音のこと、もっと信じてあげてもらえませんか? これではあまりにも……」
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