とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
そんな……
嘘だよ……
青山さんから状況を聞いた途端、何倍も怖くなった。
心臓が痛くて、胸が苦しくて、息をするのが難しい。
「鳳条さんは頭を打ったんですか?」
「わかりません。もちろん、検査はしてもらってます。今は手術が終わるのを待つしか……」
「そうですね……」
「頭からの出血はなかったように思います。ですが、体からの出血があって……白いシャツが赤くなっていて……」
青山さんが言葉を詰まらせた。
真っ赤な血……
怖くて怖くてたまらない。
「す、すみません。とにかくすぐに救急車を呼びました。琴音さんの仕事場が「AYAI」さんだと聞いていましたので、あなたには病院の方から連絡してもらい、私は会社に連絡しました。本当に……申し訳ないです」
青山さんは泣きそうな顔で頭を下げた。
「頭を上げて下さい。青山さんが悪いんじゃないので……」
精一杯そう言ったけど、胸が張り裂けそうで、この場に倒れ込んで今にも号泣してしまいそうだった。
嘘だよ……
青山さんから状況を聞いた途端、何倍も怖くなった。
心臓が痛くて、胸が苦しくて、息をするのが難しい。
「鳳条さんは頭を打ったんですか?」
「わかりません。もちろん、検査はしてもらってます。今は手術が終わるのを待つしか……」
「そうですね……」
「頭からの出血はなかったように思います。ですが、体からの出血があって……白いシャツが赤くなっていて……」
青山さんが言葉を詰まらせた。
真っ赤な血……
怖くて怖くてたまらない。
「す、すみません。とにかくすぐに救急車を呼びました。琴音さんの仕事場が「AYAI」さんだと聞いていましたので、あなたには病院の方から連絡してもらい、私は会社に連絡しました。本当に……申し訳ないです」
青山さんは泣きそうな顔で頭を下げた。
「頭を上げて下さい。青山さんが悪いんじゃないので……」
精一杯そう言ったけど、胸が張り裂けそうで、この場に倒れ込んで今にも号泣してしまいそうだった。