とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
心配でたまらない気持ちを必死に抑え込み、とにかく私達は長椅子に座り、手術が終わるのを待った。


状況が何もわからないことが、こんなにも怖いなんて。


何かを待つ間の時間を、ここまで長く感じたことは今まで無かった。


本当に……どうなってしまうの?


龍聖君、いなくなったりしないよね?


そんなの、絶対嫌だよ。


龍聖君に、会いたいよ……


「すみません。私は1度会社に戻ります。社長が海外に出勤中でどうしても帰ることができないので、色々やらなければならないことがあって。またここに戻ってきますので、綾井さん、その間をお任せしても大丈夫でしょうか?」


「もちろんです。大変だと思いますから、何も気にせずにここは私に任せてください。番号を交換しましょう、何かあればすぐに連絡します」


「助かります。綾井さん、あなたにもお仕事があるのに……本当にありがとうございます」


「大丈夫ですから、こんな時は助け合わないと」
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