とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
椅子に座ったまま呆然とする私に代わって、店長が
色々と動いてくれた。


綾井店長には感謝しかなかった。


それに比べて今の私は何も出来ない。


龍聖君のために何も。


「大丈夫、大丈夫」って、ずっと言い聞かせてるのに、不安ばっかりが頭を駆け巡る。


龍聖君がいなくなる?


そんなことあるはずないよ。


だって、いつだって私の側にいてくれたんだよ。


朝、「行ってくる」って言った時の笑顔だって、はっきりと思い出せるんだから。


もう……会えないとか……


そんなの絶対有り得ない。


絶対に龍聖君は私のところに戻ってくる。


大丈夫、大丈夫、大丈夫。


だけどまたすぐに、私の頭の中に暗雲がたちこめる。


「琴音ちゃん……心配だろうけど、信じよう」


店長……


「すみません、本当に。私、ダメですね」


仕事中なのに私に付き添ってくれて。


私がもっとしっかりしてれば綾井店長に迷惑かけなくて済むのに……
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