とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「ごめんね。いい大人がバカみたいに泣いて。きっと化粧が落ちてひどい顔になってるよね」


恥ずかしさを苦笑いでごまかした。


「琴音の顔、化粧しててもしてなくても、ずっと可愛いと思ってた。今もすごく、可愛い」


顔がポッと赤くなるのがわかった。


そんなこと、大好きな人に言われたら、つい嬉しくて調子に乗って受け入れちゃうよ。


「龍聖君…私のこと、本当にずっと想っててくれたの? 何だか私…まだ夢を見てるみたいで」


さっきから地に足がついてなくて、ふわふわ浮いてる感じがしてる。


「信じてもらわないと困る。俺は、高校時代からずっとお前が好きだった。本当だ」


「う、うん」


「あの頃、俺、気づいたら琴音のことばかり考えてた。お前がいれば目で追ったり、なのに目が合いそうになったら見てないフリをしたり。碧以外のやつと話してたらヤキモチ妬いてみたり、今考えたらバカだな」


全く同じだよ、私も龍聖君に同じことしてた。


青春の1ページみたいな甘酸っぱくて淡い恋心。
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