とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「ただ…鳳条グループの後継者になるための勉強を始めてたから…そっちも色々大変で」


「そうだったよね。龍聖君はいろんなことを誰よりも頑張ってた」


完璧だと思うのに、学校の勉強も、お仕事のことも、バスケも、まだまだ足りないっていっぱい努力してた。


とにかく、とことん根が真面目なんだよね。


そんなとこ、私、大好きだった。


でも、龍聖君自身はものすごく大変だったんだろう。


まだ10代の青年は、いったいどれだけのプレッシャーを背負って生きていたのかな。


私達は仲間であっても、そのことだけはわかってあげることができなかった。


「もちろん、俺だけが特別じゃない。みんなも一生懸命頑張ってた」


「でも、やっぱり…龍聖君の重圧とは違うよ」


「ホテル リベルテに関わる仕事ができることはすごく楽しみだったし、何の迷いも無かった。だけど、まだ高校生だった俺には、鳳条グループの全てを背負うことに、時々不安になる時もあったんだ」
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