とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
私が桜木家にやってきてから、涼香姉さんが泣いたことも、4人で笑い合ったことも……初めてのことだった。


本当に長い時間がかかってしまったけど、私の求めていた「家族」の形に大きく近づいたと思う。


すごく……嬉しい。


心が踊るようなこの気持ち、一生忘れたくない。


その後、お父さんとお母さんは、私達を2人きりにしてくれた。


「姉さん、ごめんね」


「な、何が?」


「……色々」


「私は別に何も変わらないわよ。家族なんて……めんどくさい」


そう言う涼香姉さんの顔は、いつもとは全然違ってる。


言葉とは合ってない。


姉さんは……ようやく変わろうとしてくれてるんだ。


このまま少しずつ、少しずつ、お互いが歩み寄っていけたら……


きっといつかは心が通じ合える。


「涼香姉さん、絶対に幸せになってね。私、どこにいても、いつだって、ずっとずっと姉さんのことを応援してるから」


「お、応援なんてしてもらわなくて結構よ。私は、あなたよりもずっとずっと幸せになる。必ずね」


「うん、そうだよね。だって、姉さんはこんなにも美人で素敵な女性なんだから」
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