とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「何言ってるの? 私、今来たところよ。休憩時間もまだ残ってるし。さあ、3人で話しましょうよ」


涼香姉さんは、コーヒーとケーキを注文した。


「ねえ、龍聖君。急いでるんじゃない? 青山さんも待ってるし」


「龍聖さんはどんなお仕事を? どちらにお住いなのかしら? ご両親はご健在?」


私のことはお構い無しに、どんどん質問が飛び出てくる。


しかも、またなれなれしく名前で呼んで。


「涼香姉さん、それはプライバシーに関わることだから。いきなり失礼だよ」


「仕事はサラリーマンです。両親は健在ですが、今は一人暮らしです」


笑顔で律儀にちゃんと答えてくれてる。


でも、内心はどう思ってるんだろう?


こんなこといきなり聞いて、私、嫌われてしまう?


「どちらの会社にお勤め?」


容赦なく質問が続く。


「……たいした会社ではないので」


「じゃあ、お名刺いただけるかしら?」


「すみません、今は持ち合わせてなくて」
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