とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「うん、そうだよね。月に1度のバスケ会だけがみんなに会えるチャンスだから。この日だけはって、すごく楽しみなんだ」


「特に今回は龍聖が日本に戻ったお祝いだからね。急だったから全員には声かけれてないけど、今日集まった6人で楽しもう」


「碧、いつも声掛けありがとうね」


「どういたしまして」


いつもは碧がお店を探してくれるけど、今日は龍聖君の申し出で、鳳条グループが経営する「ホテル リベルテ 東京」に集まることになった。


しかもスイートルームを提供してくれるらしい。


最近、色々あったせいか、ちょっと心が疲れてしまってて……


頑張らないとって思えば思うほど空回りするというか、涼香姉さんや綾井店長のこと、突然の龍聖君との再会と……目まぐるしく展開する出来事に気持ちが着いていけなくなってた。


だから、こんな貴重な経験はもう一生ないだろうし、今日は色々忘れて、大切な仲間との時間をめいいっぱい楽しみたいと思った。
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