とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
あの日のホテルでの一夜のこと……


ずっと好きだった人と2人きりになるタイミングをわざと作った。


そこまでは良かったけど、やはり慣れないことをするもんじゃない。


「最後の思い出」を作ろうなんてキザなことを言ってしまい、しかも、クールを気取った裏では胸の鼓動が激しくて……なかなか治まらなくて困った。


ずっと友達として接してきた琴音のあんな姿を見て、しかも色気に満ちた甘い声を聞いたら、理性なんて最初から無かったみたいにどこかに吹っ飛んでしまった。


どうしようもなく体が熱くなり、そこからはもう自分の大胆な行動に驚くばかりだった。


気がづけば、好きな女性を抱く……その喜びに深く浸っていた。


まさか、あそこまで体の相性が良いとは……


今でもあの時の「快感」をはっきりと覚えている。


この体に刻まれた琴音の肌の温もり、愛しい人の顔、声、体の感触、その全てを俺は一生忘れることはないだろう。


夢中になって彼女を抱き、俺達はその瞬間だけ……お互いに壊れる程愛し合った。
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