好きな人の婚約が決まりました。好きな人にキスをされました。
(メリンダ――――僕はちゃんとやれただろうか? 君への愛を証明できたのだろうか?)
風が吹く。それは優しく頬を撫で、ステファンの涙をそっと拭った。
『ステファン様――――わたしはとても幸せでした。貴方が治めるこの国で平和に生きてこられたこと――――最後の最後の瞬間まで、わたしは貴方に愛されていると心から感じておりました。
今なら胸を張って言うことができます。わたしは貴方を愛しています。
わたしの願いを叶えてくださってありがとう』
鼻腔を擽る懐かしい香り。誰かに優しく抱き締められるかのような温かな心地がする。
「ありがとう、メアリー。
私は今日ほど――――国王に即位して良かったと思った日はないよ」
拭っても拭っても涙が止めどなく零れ落ちる。
グシャグシャになったステファンの顔は完璧とは言い難い――――だが、メリンダもきっと許してくれるだろう。
(愛しているよ、これから先もずっと、ずっと)
メアリーを見つめながら、ステファンが微笑む。
温かな風がもう一度彼の頬を優しく撫でた。
風が吹く。それは優しく頬を撫で、ステファンの涙をそっと拭った。
『ステファン様――――わたしはとても幸せでした。貴方が治めるこの国で平和に生きてこられたこと――――最後の最後の瞬間まで、わたしは貴方に愛されていると心から感じておりました。
今なら胸を張って言うことができます。わたしは貴方を愛しています。
わたしの願いを叶えてくださってありがとう』
鼻腔を擽る懐かしい香り。誰かに優しく抱き締められるかのような温かな心地がする。
「ありがとう、メアリー。
私は今日ほど――――国王に即位して良かったと思った日はないよ」
拭っても拭っても涙が止めどなく零れ落ちる。
グシャグシャになったステファンの顔は完璧とは言い難い――――だが、メリンダもきっと許してくれるだろう。
(愛しているよ、これから先もずっと、ずっと)
メアリーを見つめながら、ステファンが微笑む。
温かな風がもう一度彼の頬を優しく撫でた。


