好きな人の婚約が決まりました。好きな人にキスをされました。
「もちろんだ。僕はずっと、君と話がしてみたいと思っていた」
「本当ですか? とても光栄です!」
ステファンの言葉に、メリンダは涙が出そうになる。
この2年間、ステファンのことが好きだった。ずっと彼だけを思っていた。
こんなふうに声をかけられる想像をしては、どんなふうに返事をするか思い描き、幸せな気持ちに浸っていた。
まさかそれが叶う日が来るなんて夢にも思っていなかったというのに。
「あの、それでわたくしに何の御用でしょう?」
「用、というか……さっきも言ったように、僕は君と話がしたかったんだ。いつも妹に親身になって仕えてくれて、とても感謝している」
「まぁ……とんでもないことでございます。それがわたくしの仕事ですから」
存在を認識されているのみならず、仕事ぶりまで見てくれていたらしい。メリンダはなんだか自分がとても誇らしかった。
「いや、僕は本当に感心していたんだ。可愛いし、どんな仕事も笑顔でこなしている姿は見ていてとても清々しかった。素直で明るくて、同僚や侍女頭からの評判も良くて。妹だって『優しくて可愛いメリンダが大好きだ』と言っていた。君のような女性に出会えたことが僕は嬉しい」
ステファンはそう言って、メリンダの手をギュッと握る。メリンダの胸がドキドキと騒いだ。
「本当ですか? とても光栄です!」
ステファンの言葉に、メリンダは涙が出そうになる。
この2年間、ステファンのことが好きだった。ずっと彼だけを思っていた。
こんなふうに声をかけられる想像をしては、どんなふうに返事をするか思い描き、幸せな気持ちに浸っていた。
まさかそれが叶う日が来るなんて夢にも思っていなかったというのに。
「あの、それでわたくしに何の御用でしょう?」
「用、というか……さっきも言ったように、僕は君と話がしたかったんだ。いつも妹に親身になって仕えてくれて、とても感謝している」
「まぁ……とんでもないことでございます。それがわたくしの仕事ですから」
存在を認識されているのみならず、仕事ぶりまで見てくれていたらしい。メリンダはなんだか自分がとても誇らしかった。
「いや、僕は本当に感心していたんだ。可愛いし、どんな仕事も笑顔でこなしている姿は見ていてとても清々しかった。素直で明るくて、同僚や侍女頭からの評判も良くて。妹だって『優しくて可愛いメリンダが大好きだ』と言っていた。君のような女性に出会えたことが僕は嬉しい」
ステファンはそう言って、メリンダの手をギュッと握る。メリンダの胸がドキドキと騒いだ。