もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
「……本当に家庭を持っちゃいけない人なら、どうして優史と遊んであげたんですか? あなたなら最初からかかわらないようにすることもできたはずなのに」

「ゆうし?」

 問われてからしまったと気づく。

 蒼史さんの前ではずっとユウで通していたのをすっかり忘れていた。

 ここで変に誤魔化すのもおかしい気がして、正直に息子の名前を伝える。

「優史だからユウと呼んでいます」

「……そうか」

 蒼史さんの反応は薄かった。

 別に優史だろうとユウだろうと興味はないのだと思いたい。

 さらに深掘りされたくなかったから、強引に話をもとの流れへ戻そうと口を開く。

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