おとなり契約結婚〜幼馴染の小児科医が推しを盾に結婚を迫ってくる件〜

「レタスは洗ってちぎる。できるか?」
「ひょっとして馬鹿にしてる?」
「ちぃにもらう手作りのバレンタインチョコは毎年胃薬がセットだったからな」
「私だって少しは成長してますから!」

 千春はボウルに水を張り、レタスの葉をちぎって洗うと水気を切りお皿に盛った。櫛形に切ったトマトを添えドレッシングをかければ、あっという間に美味しそうなサラダが完成した。

 香月はお湯を沸かしている間に、パスタに絡める具を用意していた。フライパンでベーコンと玉ねぎを炒め、茹で上がったパスタと共に少しの茹で汁で乳化させる。

 卵液の入ったボウルの中にフライパンの中身を全て入れるとトングで手早くかき混ぜると、美味しそうな匂いがしてくる。
 
「私が盛りつけてもいい?一回やってみたかったんだよね!」

 せっかくだから雑誌に掲載されている写真のように、富士山みたいに綺麗に盛りつけてみたい。
 千春は香月からトングを受け取ると、パスタを挟みくるりと手首をひねった。

「うわ!ソースが跳ねた!」
「皿の方を回すと上手くできるぞ」
「あ、本当だ」

 香月の適切なアドバイスにより、なんとかそれっぽい形になる。うん、よきよき。

< 101 / 171 >

この作品をシェア

pagetop