おとなり契約結婚〜幼馴染の小児科医が推しを盾に結婚を迫ってくる件〜

「冗談はやめて。復縁と言っているけどそもそも私と香月が付き合っていたなんて事実は一切ないわよ!頼まれてもこんなロリコンと付き合わないわ」
「ロリコン……!?」
「おい、そのセリフ。そっくりそのまま及川先生に飛んでいくからな。俺は六才年下だけど、及川先生は軽く干支一周はしてるからな?」
「あら?私と彼は成人してから出逢っているから健全よ?女子高生だった彼女に本気で恋をしていた大学時代の貴方とは違うわ」

 急に自分が二人の会話の中に出て来て、千春は驚いてしまった。

「香月のこと、小児科医として優秀だと思っているけれど男性としてはどうかと思うわ。十年以上ボヤボして……本当に呆れてしまうわ。ねえ、あなた。香月から非合法な手段で結婚を無理強いされたりしてないわよね?」
「え!?た、多分合法です……。はい」

 待合室で、どんな手段を使ったのかと怒っていたのは千春にではなく香月に対してだったのか。
 ブロマイドを盾に結婚を迫る行為はアウトかセーフか多分この場の誰もわからない。感触的にはギリギリセーフといったところ。

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