死神のマリアージュ

ステキな恋愛をしている

「界人っ!」
「・・ナイス、しのぶっ」

忍からのパスを受けた界人が、またゴールを決めた。
これで界人はハットトリック達成だ。
試合が始まってまだ20分くらいしか経ってないのに、特進クラス男子チームはすでに5点獲得している。
それでも「よっしゃーあ!」「もう1点!」と言ってる特進男子チームは、まだ点を取り続ける気満々のようだ。

「すごいね、うちのクラスの男子チーム」
「めっちゃ強いじゃん!」と言う女子たちは、体育の授業内容が、いつの間にか男子のサッカー観戦に変わっていた。
女子担当の先生も自ら率先して男子のサッカーを観戦してるし、相手チームに当たる普通クラスの女子たちの全員が、特進男子チームを応援している有様だ。

「あ、またアレするんじゃない?」

よるちゃんの言ったとおり、特進クラス男子チーム全員が、試合を見ている女子たちのほうを向いてアッパーを繰り出すようなガッツポーズをしたので、3点目を取ったときから女子も一緒に「ボワン!」と言ってる。
その中には先生はもちろん、普通クラスの女子全員も含まれてるし。
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