元姫に溺れるほどの愛を

「…み、んな」

扉を開けるといつもの皆の姿が見える

昴たちは下っ端って言ってよく雑用させてるけど優しくて私を守ってくれて面白いみんな

「来…たよ。」

いつもなら笑顔で駆け寄って雑談をするのにその勇気が出ない

皆の顔が…ちがう

そのままの意味じゃない

雰囲気がちがう

私を…歓迎してないことだけはズシズシと伝わる

いつもなら笑って駆け寄ってくれるのに

あれ?……そのいつもって…いつから違うっけ?

二ヶ月前、結愛先輩が引っ越してきてから一ヶ月後

その日から…一部を除いて急によそよそしくなったんだ

皆が私を睨んでいる

息が止まる

昨日もここまでじゃなかった

チラッと見て無視するくらいだった

こんなにあからさまな敵意を感じたのは初めてだった

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