毒舌な航空自衛官は溺れる愛を捧げたい


「果林、俺と結婚を前提に付き合ってくれる?」

 蹲ったまま、上目遣いで私に問いかける昴さん。薬指を優しく触られ、ドキッと胸が高鳴った。

「こんな私出よければ、ずっと一緒にいさせてください」

 顔を真っ赤にしながらそう返すと、私達を見ていた店員さんが優しい笑顔で近寄ってきてくれた。

「ご婚約、おめでとうございます。当店で一番人気なのはこちらになります。少しお値段しますが、こちらもお似合いになりそうです」

 顔から火が出そうな昴さんは、恥ずかしさのあまり、値段をも見ずに「じゃあそれで……」と、即決してしまった。

 無事に購入し終え、予約をしているからと夜の夜景が見えるレストランにも連れて行ってもらい、食事の後に先程購入した指輪を、左手の薬指に指輪をつけてくれた。

 一粒のダイヤがキラッと光っている。とても綺麗でとても眩しかった。

「あの……指輪、高かったんじゃないですか?」

「まあ、少し高いくらいだろ。それに店員さんに進められて購入したけど、やっぱり果林を連れて行って良かったよ。俺もこの指輪が一番似合うと思う」

「ありがとうございます。私も行けて嬉しかったです。それにしても、付き合うことになったのこの間なのに、もうプロポーズだなんて、行動早すぎませんか?」

 不満なんて全然ない。むしろ嬉しすぎるくらいだ。けれど、昴さんの困った顔を見たくて少し意地悪を言ってみる。


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