声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
『ん? ああ! 伸ばすのか! リー!! ローゼマリー!!』

 そうです、お兄さま、私の名前はローゼマリーというんです。


『私の名前は、こう書くんだ』

 お兄さまの名前が書けるようになって嬉しかった。


『私は一人っ子だから君みたいな可愛い妹ができて嬉しいんだ』

 私もお兄さまみたいな兄ができて幸せでした。


『私はローゼの傍から決して離れないから。何があっても必ず』

 はい、私のこと離さないでくださってありがとうございました。
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