幼馴染は私のモテ期をやかない
のぞみ(めぐみの姉)「めぐみー」「居ないの〜」

ドアを開ける音で手を離す

のぞみ「たーくん、久しぶり」

あたる「おじゃましました」

のぞみ「2人付き合ってんの?」
「顔赤かったけど、もしかして邪魔しちゃった?」

めぐみ「そういうじゃないから」

のぞみ「お母さんに借りたの返したいって連絡したら、今外で10分位で戻るって言うから来たんだけど、別の日にすればよかったね」

めぐみ「だから、そういうじゃないってば」

あたるは、めぐの姉ちゃん来てくれ助かったと思う。


翌朝
・駅のホーム
通学電車にぎりで入ってきた人を見ると和泉

めぐみ「和泉くん」

和泉「志水さん」
「いつもこの電車?」

めぐみ「そうだよ」

和泉「今日は寝坊して、いつもは違う車両なんだけど、階段すぐだから乗っちゃった」

めぐみ「和泉くんでも寝坊するんだね」

和泉「滅多にしないけど、二度寝しちゃって」
「また会えて良かった」
「連絡したかったんだけど、なかなか出来なくて」
「今度食事しませんか」

めぐみ「お酒じゃなければ」

和泉「僕も夜より昼間の方がいいから、ランチでお願いします」
「ここで降りるから、連絡するね」


数日後
・飲食店

和泉「食べ放題って意外だな」

めぐみ「私、食いしん坊だよ」

食べ終わって

めぐみ「あー、お腹いっぱい」
「お腹いっぱいになれるって幸せだよね」

和泉「美味しそうに食べるから、つられて僕も沢山食べちゃった」

「まだ時間は早いけど、どこかいきたい所ある?」

めぐみ「観たい映画あるんだけど、アニメ大丈夫?」

和泉「僕も観たいのある。同じかな?」

めぐみ「せーので言ってみる?」
「せーの」

めぐみ、和泉「〇〇の奇跡」

和泉「同じだね」

めぐみ「時間いいね、行こう!」


・映画館

めぐみ「お腹いっぱいで動くのきついから、ちょうど良かった」

和泉「僕も」

めぐみ「内容も良かったしね」

和泉「続編もありそうな終わり方だったよね」

めぐみ「私もそう思う」
「3時間あっという間だった」

「暗くなったね、帰ろうか」

めぐみの手をつかみ
和泉「まだ一緒に居たい」「こんな気持ち、初めてで」


・ラブホ部屋

めぐみ「こうなってるんだ」

和泉「僕も初めてで、リードしなきゃ行けないのに、慣れてなくてごめんね」

めぐみ「お風呂って先?あと?」

和泉「どうだろ?」

テレビをつけるとAVが流れる

めぐみ「ごめん、普通のテレビかと思って、消すね」

和泉「こういう事する前にちゃんとしなきゃだよね」
「僕と付き合ってください」

めぐみ「私でいいの?」

和泉「自然体でいられるの、志水さんだけだって思ったら、好きになってた」

めぐみ「ありがとう」

キスをする

ベッドで
和泉「ごめん、途中まで良かったんだけど、どこか分からなくて焦りと緊張でだめになっちゃった」

めぐみ「Hだけが付き合いじゃないから」

和泉「ごめんね」


・地元の駅

和泉「買い物あるから、ここで」

めぐみ「じゃあね」


・めぐみ部屋
窓を開ける

あたる「デートどうだった?」

めぐみ「楽しかったよ」
「疲れちゃったから、またね」


数カ月後
・中学校
創立100周年記念祭

村上先生(中3担任)「志水さんだよね」

めぐみ「先生お久しぶりです」
「誰か来てますか?」

村上先生「まだだよ」
「よく来たね、って言っても、先生他の学校なんだけどね」

女子①「あ、せんせー」
と言いハグをする

女子②「あー、ずるい、私も」

女子③「私も」

男子F「俺だってしたいよ、再会のハグ」

村上先生「先生モテるな」

高井(元委員長)「みんな、騒がしいと先生に迷惑かけるから、体育館に移動しようか」

・体育館

現校長「〜本日は沢山の卒業生にも来てもらい、嬉しいです」
「お時間の許す限り、懐かしい話に花を咲かせてください」

・体育館出入り口

村上先生「楽しく時間であっという間だな」

高井「あ、そうだ、大事な事忘れてた」
「先生、お子さんおめでとうございます」

村上先生「何、なに?」

高井「お子さん用品って思ったんですけど、持って帰るの大変だと思うよって言ってくれた人がいたから、これどうぞ」

村上先生「そこまで考えてくれたんだ」
「ありがとう、助かるよ」

女子②「ポケットマネーにしないでくださいよ」

女子①「せんせーはそんな事しないですよね〜ぇ」

女子③「ちゃんと奥さんに渡したいの写真送ってくださいよ」

村上先生「先生達に挨拶してくけど、みんなはどこか行くのか?」

高井「出口ふさいでるから、広い所に出よう」

めぐみ「先生、お子さん、お誕生おめでとうございます」

村上先生「俺にプレゼントって、志水が考えたんだろ」
「悪い、呼び捨てした」

めぐみ「全然」

村上先生「最初はさ、さん君付けしてたんだけど、若い事もあって、友達感覚で接してくれるから、調子乗って言われるままに、下の名前の呼び捨てした子も多かったよな」

めぐみ「さん無くていいですよ」

村上先生「それじゃ、志水」
「変わってなくて嬉しいよ」
「昔から目立たないようというか、出しゃばらないタイプで、今も変わってなくて嬉しよ」
「中学の時に、自分じゃなくて人に伝えてもらうようにしてだろ」「理由聞いたら、発言力ある人が言う方が、自分が言うより賛同もらえるからって言ったの、今でも覚えてるよ」
「ハグしていいか?」
「みんなしたし、やらしい気持ちじゃない」

めぐみ「はい」

ハグ
村上先生「志水は来ないと思っていたから、嬉しくて」
「ありがとな」

「頑張れよ」

・正門

めぐみ「高井くん、待っててくれたの」

高井「居酒屋グループとカラオケグループに分かれたんだけど、志水さんはどっちに行く?」
「もしくは帰る?」

めぐみ「行くよ。カラオケかな」
「高井くんは?」

高井「俺は、志水さんが行く方」
「狙ってるとかじゃないよ」
「色々手伝ってもらって助かったよ」
「それに、俺さ大学入ってすぐに親父亡くなってさ」
「そん時に、あたるが連絡くれたんだよね」
「中学でそこまで親しい仲じゃなかったから驚いた」
「その日とか葬儀の時じゃなく、少し落ち着いて、放心状態になりそうな時で、1番染みたな」
「長男だからってこの年で、社長だった親父のあと、俺が継げるのか不安だった思いと、静かに聞いてくれたんだね」
「そんな人の彼女に虫がつかないように見張らなきゃだから」

めぐみ「彼女じゃないよ」
「高井くん、あたるって言ってたっけ?」

高井「電話くれた時に、みんなあたるだから、あたるって呼んでもらった方がいいなってなって、それからだよ」

めぐみ「あたるがそんな事してたんだね、全然知らなかったよ」


・カラオケ
女子①が歌っている

高井「志水さんも歌ってよ」

めぐみ「じゃぁ、これ歌う」


・めぐみ家

めぐみ「ただいま」

めぐみの母「おかえりなさい」

めぐみ、階段上がりながら
めぐみ「やっぱりダメだ、まだ頭ん中に残ってる」

あたるに電話
めぐみ「電気ついてるのに、なんで出ないの」
ライン《ねー話あるんだけど、何してるの?》


翌朝
・めぐみの部屋

あたるから電話
めぐみ「もしもし」

あたる「ごめん、音楽聴きながらベッドに横になってたら寝ちゃってた」
「起きてスマホ見たら、電話とラインの嵐」
「デジャブじゃんって思った」
「こないだはめぐんちだったから、うち来れる?」













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