敏腕秘書による幼なじみ社長への寵愛
「今のは反則です。反応しすぎて痛いです」

私の独占欲を、胸に顔を埋めて受け止めた優介は、耳まで真っ赤だ。

「俺をどうしたいんですか? かわいすぎなんですよ」

いじけた声に、心がときめく。

優介に恋に落ちるのは何度目だろう、なんて考えるいとまもなく、先ほどよりも滑らかな愛撫が始まった。

カットソーを脱ぎ、がっしりとした筋骨の体躯をあらわにした優介に、身ぐるみを全部剥がされる。
こそばゆくて視線が定まらない私を、優介は遠慮なく目で犯した。

羞恥心で体が火傷するなんてことはあるのだろうか、だなんて。
わずかに残った理性が真面目に考える変な余裕はきっと、少しでも緊張を解放したいがためだろう。

「あっ……ん」

肌の平坦も凸凹も、いたるところを手や口や舌で触れられて、声が我慢できない。
自分のじゃないみたいでとっさに口を手で覆うと、ニッといたずらに片頬笑む優介に素早く取り払われた。

「かわいい声、もっと聞かせてください」
「や、だ……恥ずかしい」
「めちゃくちゃ興奮します。珠子さんは俺を煽る天才ですね」

その間にもずっと硬いものが太ももを擦りつけていて、期待と不安が入り混じる。
じゅうぶんほぐして濡れそぼった蜜部にそれがあてられたときは、緊張と高揚で頭がどうにかなりそうだった。

初めては痛いと聞いていたけれど、それは最初のうちだけ。
深く押し入ったり、浅い部分を擦ったりと強弱をつけて私の中を広げ、窮屈に収縮するたびに、優介の律動に合わせて腰が勝手に動いてしまう。

「あっ、ぃや、ん!」

快楽に登りつめ、羞恥が薄れ嬌声が大きくなってきた。

私の耳もとで優介は、「たまらない」とか「よすぎてもたなそう」だとか、吐息混じりに私を紅潮させる言葉を紡ぐ。

彼も冷静じゃいられないのかもと思ったら、いとおしすぎて心から体まで全身がとろけそうだった。

愛する人と初めて体を重ねると、キスをしすぎて唇が腫れぼったくなるのだと初めて知った。

それに、繋がっていたところがじんじんと痛いけれど、再度見つめ合い口づけを交わすと甘く疼いてくるから不思議。

「珠子さん、愛してます」

情事の後、腕枕の体勢で素肌を密着させ、優介は最高にうれしい言葉で私を甘やかす。

「やっと手に入れた……。絶対離さない」

支配され、何度も求められる喜びを感じるのも初めてだ。

気持ちが通じ合い、優介の新鮮な一面を見られて、前よりもっと大好きになる。

カーテンの向こうが微かに明るくなる頃まで、積年の思いを確認するかのように、私たちは愛を伝え受け取る幸せの行為に没頭した。
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