大食いパーティー、ガーデンにて奮闘する
「それでね、咄嗟になにも思いつかなくて、レオナルドに長寿と若さの秘訣を聞いてきたわ!」
 ふんぞり返るリリアナに、ハリスとテオが口を半開きにして固まっている。
「ユグドラシルの樹と契約しているんですって! だから樹齢と同じだけゆっくり歳を取って長生きしているらしいの……ちょっと、ふたりともどうしたの?」
 リリアナが反応の鈍いハリスとテオを不思議そうに見る。

「俺らがどれだけ心配しながら待ってたか知ってるか?」
 テオが呆れたように大きなため息をついた。
「欲がないな」
 苦笑するハリスにリリアナは胸を張る。
「そういうことだから。ドラゴンを完食してみたいから、とりあえずそれまでお世話になります!」
 ハリスは口元を綻ばせて頷いた。

「お腹すいた~! 祝賀会してくれるんでしょ。試練の塔でのわたしの武勇伝をうんと語って聞かせるからねっ!」
 リリアナのはつらつとした声が響いた。

 
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